ケルマーンシャー州

ケールマーンシャー州(ペルシア語:استان کرمانشاه Ostān-e Kermānshāh)はイランの州(オスターン)。

穀物、米、野菜、果物、脂肪種子を産する豊かな農業地帯である。石油、砂糖精製、セメント、繊維、穀物加工などの産業もある。

発掘により、旧石器時代以来、この地域に人が住んでいたことが明らかになった。

そのためケールマーンシャー州には多くの遺跡がある。

 

アナヒタ神殿

 

ビストウンの磨崖碑

 

ビストウンの磨崖碑とは、ハマダンからケルマンシャーに向かい、西方六十キロほどの所にある。

 

高さ百メートルほどの断崖に、浮彫と碑文があるので有名である。

浮彫はダリウス大王が捕虜を引見しているところである。

大王はひときわ大きく表現され、空中に現れたアフラ・マズダ神を右手をあげて礼拝し、敵将の一人ガウマタを足で踏みつけていることがらが描かれている。

この碑文は1833年以来、14年間に渡って研究したイギリスのローリンソンによって解読され、古代ペルシア語解読のもととなったとも云われている。